最近はオール電化のご家庭も多いですが、本日はガスの料金について。
おうちのガスは都市ガスでしょうか?プロパンでしょうか?
地域によっては、たまに簡易ガス(団地ガス)という人もいらっしゃるようですね。
本日は都市ガスと比較しながら、主にプロパンガスのお話です。
都市ガスについては、地域により選択肢が限られていて、選択の余地がある地域であっても、さほどの料金差はありません。
(とはいえ、チリも積もればですので、なるべくお得なところ、使い方に合った料金プランを選びましょう)
では本題です。
一般に、プロパンガスは都市ガスよりも高いと言われています。
石油情報センターの調査によると、10㎥の使用で9,597円(消費税込み)が平均らしいです。
基本料金の平均が2,035円であるため、1㎥あたりの単価が756.2円になっています。
https://oil-info.ieej.or.jp/price/price_ippan_lp_gusu.html
一方で、金沢で都市ガスを供給している金沢エナジーの料金を確認すると…
https://kanazawa-ge.co.jp/gas/charge/
なお、都市ガスとプロパンガスでは熱量が異なるため、プロパンガスで10㎥しようということは、都市ガスの場合、2.23倍の22.3㎥使用しているということになります。
これで計算すると、
915.2円 + 257.246円 × 22.3㎥ = 6651円
3,000円もの差があります。
そんなわけで、世の中の記事を見ると、
「プロパンガスは都市ガスよりも高いですよ。
でも、災害に強いとか、都市ガスと違ってエリアが限定されていませんよ」
そんな“まとめ”が多く見受けられます。
でもちょっとお待ちください。
プロパンガスって、都市ガスが2017年4月に小売り自由化になるよりずっと以前から自由化されていて、
様々な業者がいて、業者により料金が大きく異なるんです。
石油情報センターの料金はあくまで平均です。
たとえば、プロパンガス料金消費者協会というところが出している、「適正価格」によると、石川県の場合、
基本料金が1760円くらいが適正で、
単価は440円くらいからが適正だそう。
これで10㎥の使用として計算すると6,160円になります。
我が家の場合は、
基本料金1650円、単価341円で契約しているため、10㎥で5,060円です。
以上から、適正な価格で契約すると、都市ガスよりもプロパンガスの方が安くなることも普通に起こりえます。
まとめ
適正な業者を選んでいれば都市ガスよりもプロパンガスの方が高いというわけではありません。
プロパンガスをご利用の場合は、しっかりと業者を比較して料金の安いところを選びましょう。
(すぐに値上げを要請してくる業者や、最低契約期間の縛りがある業者もあるので注意しましょう)
これからプロパンガス物件のアパートを契約する場合は、事前にガスの基本料、料金単価を説明してもらいましょう。
(相場よりも高い料金が設定されているケースがあります)
ウェブ上でプロパンガス料金の安い業者を比較、紹介してもらえるサービスもあります。
おまけ
私が住んでいる石川県金沢市で都市ガスを計算すると、今回6,651円でしたが、
同条件で他の地域を試算してみると…
東京ガス 4,658円
大阪ガス 4,587円
北陸ガス(新潟)4938円
西部ガス(福岡)6,447円
都市ガスにも地域差があることがわかりますね。
引っ越してきた人から「金沢は都市ガスが高い!」という声を聞くことがよくあります。
そうです。
金沢は全国的に見ても都市ガス料金が高いんです。
提供している金沢エナジーはもっと努力してほしいところです。