保険

子どもの医療保障 コープ共済と県民共済の違いについて

お子さまの医療保障について、よくご質問いただきます。

入院一時金など各種特約を充実させた保障や終身型を希望される場合は各保険会社の医療保険で考えることになりますが、
終身型である必要はなく、シンプルな保障のみでよい場合は共済も人気です。
シンプルとはいえ、ケガ通院の保障が含まれていて、割戻金もあって掛け金に割安さがあります。

共済の中でよく迷われるのが、県民共済とコープ共済
同じような内容ですので、どちらでもいいのかなと思います。
一般的には入院保障が日額5000円の県民共済よりも、日額6000円のコープ共済の方が人気があるようです。

が、違いもあります!
手術保障にわりと差があり、県民共済のほうがよいとも考えられますのでご紹介します。

コープ共済の手術保障の金額は、1,5,10,20万円
一方、県民共済は、2,5,10,20万円

同じような金額が並んでいます。
これを見て、一番軽いものだと県民共済の方が2万円で少しだけ手厚いのかなと受け止めるかもしれません。

しかし、違います。

共済系では、診療報酬点数によって手術給付金の金額がいくらになるか規定されていることが多いのですが、
コープ共済の場合、
1~6999点で1万円
7000~14000点で5万円
14000~28000点で10万円
28000点以上で20万円
と規定されています。

一方、県民共済の規定は、
1~1400点で2万円
1400~5000点で5万円
5000~15000点で10万円
15000点以上で20万円

そして、子どもに多い手術の点数を調べると
鼠径ヘルニア 6,000点
臍ヘルニア 4,200点
停留精巣 11,200点
虫垂炎 6,740or8,880点
中耳炎の鼓膜切開術 830点
以下、誤飲等(開胸等でないもの)
気管異物除去術 5,320点
内視鏡的食道及び胃内異物摘出術 3,250点
鼻内異物摘出術 690点
などとなります。

ここからイメージすると、
コープ共済で10万円の時は、県民共済は10万円なこともあるけど、20万円になることが多そう
コープ共済で5万円の時は、県民共済は10万円
コープ共済で1万円の時は、県民共済で2、5、10万円のいずれかだけど、コープ共済では1万円なのに、県民共済では5万円か10万円というケースがけっこうありそう
となります。

保障内容表に書いてある金額だけで考えると、1万円か2万円かの違いだけに思われるかもしれませんが、
実際の手術事例を想定して考えると、大きな差が生じるケースがけっこうあることが想像できるわけです。

このあたりも踏まえて検討を進めていただけたらと思います。
選択のポイントは人それぞれです。
基本的には、
入院保障重視ならコープ共済、
手術保障重視なら県民共済。
あるいは、賠償の保障やがんの保障など、その他の観点が決め手となることもあるかもしれません。

正しく理解して、比較選択いただけたらと思います。

ひろFP事務所では保険のご相談も承っております。
対面でもオンラインでも承っておりますので、お気軽にご相談ください。

関連記事

広告(弊社のサービス)